バリアフリー対応ホテルと旅館、どっちが使いやすい?

緑の葉 バリアフリー旅行

高齢のご家族や車椅子利用者の方との旅行を計画するとき、迷いがちなのが「ホテルと旅館、どっちが過ごしやすいのか?」という問題です。どちらもバリアフリー対応をうたう施設が増えてきましたが、実際に泊まってみると使い勝手には違いがあります。

今回は、ホテルと旅館それぞれのバリアフリー設備の違いや、どんな人にどちらが向いているのかを徹底解説。さらに、旅行スタイルに応じたおすすめの選び方も紹介します。


ホテルと旅館のバリアフリー設備比較

バリアフリー対応のホテルと旅館の違いを解説します。

部屋の構造の違い

ホテルは洋室が基本で、ベッドや椅子が標準装備されていることが多く、車椅子からの移動や立ち座りがしやすい点が特徴です。

  • 通路が広く、バリアフリールームは車椅子が回転できるスペースを確保
  • ベッドの高さが標準化されており、介助しやすい
  • フローリングやカーペット床で、段差が少ない

一方、旅館は和室中心のため布団での寝起きになることも多く、膝や腰に負担がかかる可能性もあります。

  • 畳敷きの部屋は柔らかく安心ですが、床への立ち座りが不便なことも
  • 最近はベッド付きの和洋室を導入する旅館も増加
  • 廊下に段差がある場合も多く、移動時の注意が必要

食事スタイルの違い(バイキング vs 会席)

ホテルではバイキング形式の食事が一般的です。自由に選べる一方で、車椅子利用者には取りに行くのが難しい場合もあります。

  • スタッフによるサポートがあるか確認。
  • 混雑する時間帯を避ける配慮も有効。

旅館はお部屋食や個室での会席料理が多く、移動の負担が少ない上に、ゆっくりとした時間が過ごせるのが魅力です。

  • 部屋食なら移動ゼロで安心
  • 食事のタイミングも調整しやすい
  • アレルギーや特別食の対応が柔軟

浴室・トイレの利便性

ホテルでは、ユニットバスが主流であるものの、バリアフリー対応ルームには手すり付きトイレや、広めのシャワーブースが完備されています。

  • バスタブに手すり付きやリフト設置も
  • トイレと洗面所が同室で移動がスムーズ

旅館では大浴場の利用が前提になるケースが多く、段差や浴室までの距離に注意が必要です。

  • スロープや介助用リフトがあるか事前確認
  • 客室内にユニットバスがあるかチェック
  • 時間帯貸切などの配慮がある宿も

どんな人にどちらが向いている?

バリアフリー対応でもホテルと旅館の雰囲気は違います。

自立歩行の人に向いているのは?

杖を使って歩ける方や、比較的自立している方には、和の雰囲気を楽しめる旅館がおすすめです。

  • 畳の部屋でくつろげる
  • 静かで落ち着いた雰囲気
  • 部屋食の場合は安心感

ただし、廊下の段差や大浴場の利用には注意が必要です。

車椅子の人が快適に過ごせるのは?

車椅子利用者には、設備の整ったシティホテルやバリアフリールーム完備のリゾートホテルが向いています。

  • エレベーターの設置率が高い
  • 部屋・トイレ・廊下の広さが安定している
  • 外出や観光にも便利な立地

旅館でもバリアフリーに力を入れている施設はありますが、選ぶ際は慎重な確認が必要です。

介助が必要な人におすすめなのは?

介助者と一緒に泊まる場合は、動線の良さや介助しやすい設計が整っているホテルが便利です。

  • ベッドの高さが適切で、介助しやすい
  • 食事・浴室・トイレが近くにある
  • スタッフの対応力が高い施設も多い

ただし、旅館でも部屋食や貸切風呂を利用できると介助しやすく、滞在もリラックスできます。


宿泊スタイル別の選び方

旅行の目的・宿での過ごし方をどうするかによっても、宿の選び方はかわります。

観光メインの場合

外出が多く、宿では寝るだけというスタイルなら、アクセスが良くて機能的なホテルがベストです。

  • 駅近、観光地に近い立地
  • フロントの24時間対応
  • 短時間滞在でも快適に過ごせる

宿でのんびり過ごす場合

温泉に浸かって、部屋でゆったり過ごす旅なら、雰囲気の良いバリアフリー対応の旅館がおすすめです。

  • 和室+ベッドの和洋室が便利
  • 貸切風呂や部屋食でゆっくり
  • 静かなロケーションで癒やしを満喫

家族全員が快適に過ごすには?

高齢者・車椅子利用者・子どもまで、さまざまなニーズがあるなら、多機能型のバリアフリーホテルや、バリアフリー特化型旅館が理想的です。

  • 全館段差なし設計のホテル
  • ユニバーサルデザインを採用した旅館
  • スタッフの対応や多言語表記も重要ポイント

まとめ:どちらにも魅力がある!自分に合った選択を

ホテルと旅館、どちらもバリアフリーに対応した施設は増えており、選択肢は広がっています。

大切なのは、旅行の目的や同行者のニーズに合わせて選ぶことです。

  • 車椅子や介助が必要な方にはホテルが使いやすい傾向
  • のんびり癒やされたい旅には旅館もおすすめ
  • 設備だけでなく、スタッフの対応や口コミも参考に

旅行が、誰にとっても心地よい時間になりますように!

バリアフリー旅行の選び方、ぜひあなたの旅計画にも役立ててください。


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